No.3「家を育てると言う考え方 - タウンゼント夫妻邸」


「家を育てると言う考え方 - タウンゼント夫妻邸」
  こんにちは、湯浅です。今回のコラムでは私の英会話の先生、タウンゼント夫妻のお宅をご紹介したいと思います。   こちらのタウンゼント夫妻邸は入居時ごく一般的なお宅だった物を、お二人で手を加え大変素敵な自分流のお住まいに生まれ変わらせています。

…タウンゼント夫妻について
  とあるご縁(*1)で知り合ったタウンゼントご夫婦。ご主人はカナダ人で奥さんは日本人。 今回ご紹介する写真の内装はすべてお二人による物ですが、極々普通のご夫婦で大工とか設計と言った関係のお仕事をされているわけではありません。 欧米では家族全員で家の補修や改造を行うので小さい頃からの経験で身についたのでしょう(後述)。

(*1) 実は以前弊社の賃貸マンションにお住まいのお客様でした。その後、偶然スポーツクラブで再会し色々お話しするうち英会話を教わることに。教え方が上手なので(楽しみながら教わるスタイル)で一年目でヒアリングと現地での日常会話が可能になりました!(仕事の交渉は専門用語や微妙な表現が多いのでまだまだ通訳さんのお世話になりそうです)。


欧米流の家作り

  変わる前のお写真が無いのが残念ですが、お二人だけで大変明るくセンスの良い住まいに生まれ変わらせています。今回リビングのお写真をお借りする事が出来ましたのでご覧下さい。


【壁の塗り替え&手作りの飾り棚】
飾り棚は比較的簡単ですが、壁の塗り替えは大変綺麗に仕上がっています。壁をそっくり塗り替えられています。明るい色合いで真似するにはちょっと勇気が要りそうですが、元々ある家具・床板とも色合い・質感がマッチし落ち着いたリビングスペースとなっています。飾り棚も同じ塗装で仕上げている為、後から取り付けた感じが無いですね。

【家具もコーディネート】
照明・家具も部屋と合わせて。全体を考えたコーディネートですね。

写真1
▲壁の色を海外のお宅によくある明るいパステル調に。

写真2 ▲家具はお二人で探し回って決めた物だそう。

写真3
▲ドアも壁にあわせて塗り替え。

【ドアも…】
ドアも部屋の雰囲気に合わせて塗り替えられています。なかなかの凝り様。
写真4
▲飾り棚にはお二人の結婚式の写真や思い出の品。

写真5 ▲これからはお子さんの写真が飾られて行くのでしょうね。

【本や写真をアクセントに】
お気に入りな物や思い出の品をバランスよくレイアウト。お二人の写真を置くだけでちょっと絵になってしまうのがニクイ所ですね(笑)。


『家を育てる』と言う発想

  日本でもDIYと言う言葉が広く使われるようになりガーデニング等ではかなり本格的に楽しまれる方が増えてきましたが、DIYの発祥の地欧米では家の修理や改善、例えば今回のご夫妻ように壁の塗り替えまで自分たちでするのが一般的で、プロの大工や電気屋さんは危険が伴う事や専門知識が必要な事柄の時やっとの出番となります。自分にあった家を選ぶ・実現出来るプロを選ぶのが日本流ですが、自分流(家族流)に変えていく・作り上げていくのが欧米流と言ったところでしょうか。

…日本も昔は
  実は日本も昔は欧米と近いスタイルでした。 簡単な所では障子や襖の張り替え、大きい物だと集落で協力して屋根の葺き替えを行ったり。(*2)
また家は住む人が育てていく物と考え、大工が床の間の裏等をわざと未完成のまま残す習慣などもありました。 (古くよりお住まいで和室のあるお宅の方、一度裏側を覗いてみてください)。

  ではなぜ今の様な考え方が広まったかと言えば、戦後ハウスメーカーと言う企業が生まれ建売住宅と言うサービスが広まった事で家は作り上げる物から選んで買うのが当たり前になってきたようです。 コストパフォーマンスを考えるとこのスタイルはけして間違ってはいませんが、昔に立ち戻り家を育てると言う発想もあってはいいのではないのかな?、(塗り替えまではしなくとも)長年暮らす家ですからお引渡し後も皆さんで手を加えて"家の価値を住む方が高めていく"と言う発想があっても面白いのではないかなと思います。

皆さん、お休みの日にご家族で何か始めてみられてはどうですか?家に対して何か新しい発見・視点が生まれるかもしれません。


(*2)
ご存知無い方も多いですが、現代の多くの住宅器材は現場で微調整出来る様設計されています。 例えばドアの動きが悪い時はちょうつがいの所の小さい穴で位置が変えられたり、少々の事はプロの手を必要とせず案外対応出来たりします。
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